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岡潔『春宵十話』情緒と直観

岡潔の名言が好きで、その関係で春宵十話(しゅんしょうじゅうわ)を知ったのですが、ここにもまた私の好きなセンス・オブ・ワンダーの話がありました。

 

 

岡潔

  • 1901年4月19日ー1979年3月1日(享年76歳)
  • 出身地大阪府
  • 日本の数学者、理学博士
  • 主な功績、多変数複素関数論
  • 影響を与えた人物、湯川秀樹、朝永辰一郎、広中平佑

 

 

春宵十話

感情に不調和が起こると下痢をするというところから、本当は情緒の中心が存在し、それが身体全体の中心になっているのではないか。存在する場所も脳の構造からこめかみの奥、脳の中心にあるのではないか、数学者の岡さんはそう考えていたようでした。

 

情緒が人を育てる。

その上で直観を大切にし日本人はすぐ行動できた。

直観というものには垢質が混ざっているが、それは大自然に育んでもらったもので日常の中で使われている。

 

直観は三種類、一種類めには実在感、肯定感を与えるもの。自明を自明とみるのもこの直観であり、間違いを見つけて直すのもこの直観で普通の直観と呼ばれるものに一番近い。

 

直観を働かせるには私利私欲を捨て、心の垢を払わなくてはいけないもの。それをするにはエネルギーを大いに消耗する。

 

第二種の直観は自然を愛でたりすること、歌の調べを良いと思う感覚で、第三種はというと、自分の言動を振り返って直観があったことに気付くことだそうです。

 

こういった種類の直観は自然界に多く、この直観を磨き上げることで純粋直観になるそうです。

私の中にも直観力があって自然のエネルギーに敏感な人を五感の先にある第六感が発達している、いわゆる霊感持ちで、岡さんは無意識に霊感を使って自然の中から調和の数字を取り出していたのだと思いました。本質を掴み取る力ですね。

 

岡さんの言葉は霊感、霊徳を高めるのに必要なことを情緒、直観を語ることで教えてくれていました。

(追記で、新潮文庫の人間の建設を買いました。一生本が増えていきます☺️)

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